最近の楽しみ…

それは、電車での移動中に、あるいは一日の終わりに
伊藤計劃さんの著作、『ハーモニー』を読むこと。
今からおよそ半世紀後の世界を描いているSF小説だけれど、
SFと聞いて一般的に想像するような、現実とかけ離れた世界を描いているというよりは、
そこに描かれていることは、すでにある形で現代の社会が内包していること。
それを凝縮させたような形で(あるいは、突出させたような形で)描いている。
たんたんと、テンポよく話は展開し、
読んだ後は、まるで一編の映画を見ていたかのように、
小説の中の世界が、主人公の動きが、色鮮やかに浮かんでくる。
主題は、人間というものに、そしてわたしたちの世界のあり方に深く切り込む、
とても重要で難しい問題を取り扱っているのに、
軽やかで心地よいリズムの文体が、ページをめくる手を止めさせない。
SFなのだけれど、SFという枠組みには決して収まっていない。
久しぶりに、時間を忘れて没頭し、
ちょっとした空き時間があればすかさず手に取ってしまう本に、出会った…。

雪の夜

しんしんと雪が降り、
わずかな時間で、まるで北の雪国であるかのように様変わり。
もうこの冬は雪の積もる街を見られないかと思ったけれど、
思わぬときに思わぬ形での、雪景色。
乗ってきた自転車を押しながら、まだだれも歩いていない雪道を、
雪のやわらかな感触と、それを踏みしめて歩く感触を味わいながら、歩いて帰る。
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味噌仕込み 2012

今年も昨年に引き続き、奈良の知人宅へ味噌仕込みに行ってきました。
味噌仕込みには、わたしたちの他にも五、六家族ほど入れ替わり立ち代わり来ておられて、そのうち2家族は小さな子ども連れ。

一年ぶりの再会だったけれど、子どもたちは別人かと思うような成長ぶり…!
7ヶ月の赤ちゃんから、1歳の子、2歳の子、4歳の子など年齢もいろいろで、みんな初めは様子伺いしているものの、しばらくすると一緒に遊んだり喧嘩して泣いたりして大騒ぎ。

そんな光景を見ていて、なんだか小さい頃のお正月ってこんな感じだったな〜などと…。
周りを見ても、小さい子のおじいちゃん、おばあちゃんの世代から、父親、母親世代、そして子どもたちと様々な年齢の人が集まって、年に一度、お正月にしか会わない親戚の子どもたちと一緒に遊ぶ…。

味噌仕込みが終わって、みんなでテーブルを囲んでいるとき、子どもたちを見て、小さいころの感覚が蘇ってきました。
「年に一度だけ会う」というこの感じ、いいなあと思う。

 

 

 

節分が過ぎ…

暦の上ではもう春…。
凍えるような寒い日があるかと思えば、
少しあたたかくなって、しとしとと雨の降る日もあって。
こうやって少しずつ春がやってくるのだろうな。
今日は京都の市内でも雪が降ったりやんだりの空模様。
毎年、この時季がやってくると、もう何年も前のことになるけれど、
雪がしんしんと降る中、友人と一緒に行った吉田神社の節分祭を思い出します。
聞いた話では、「昔ながらの京都の人」は、節分には吉田さんへお詣りして、
壬生寺で無言劇「壬生狂言」を楽しんで、翌日の立春を迎える…とか…。
今年の節分はなんだかばたばたとしていて、
家で恵方巻きをいただいただけでしたが、
来年は、吉田神社だけでなく壬生狂言にも行ってみたい…
と思っています。
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