投稿者「shiroi mokuren」のアーカイブ

わたしのワンピース

保育園に通っていた頃、時々絵本の読み聞かせにやって来るおじさんがいた。
そのおじさんが読み聞かせてくれた絵本のなかで、今でもよく覚えているものがある。

それは確か、『わたしのワンピース』という絵本だった。
記憶では白いうさぎが主人公で、そのうさぎが真っ白な無地のワンピースを着て、お花畑や野原などに出かけるというものだ。

何より素敵なのは、その真っ白なワンピースが、それを着たうさぎが行く先々の風景の模様になるということ。

お花畑に立つと、そのワンピースがお花畑の模様のワンピースになる。
野原に立つと、そのワンピースが野原の模様のワンピースになるのだ。

身につけている洋服が、そんな風にまわりの風景に染まるなんて、なんだか自分自身がその風景の一部になったみたいで、幼心に、なんて素敵な…!と、胸がときめくような思いがしたものだった。

 

白い無地の生地が、いつまでもわたしにとって特別な生地であるのも、「白」という色に魅かれるものがあるのも、案外この物語の力によるものが大きいのかもしれない。

 

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きんかんはちみつ漬け、その後

今年2月に作ったきんかんはちみつ漬け。
漬けたばかりのころははちみつそのままで、とろ〜りとしていたのが、
きんかんから水分が出て、とてもよい感じに。

余計なものの入っていない、
きんかんそのままの、さっぱりすっきりした味が生きていて美味しい…

朝晩はまだまだ肌寒い日もあり、
大きなスプーン二杯ほどのきんかんはちみつ漬けに、
お湯を注いでいただいています。

 

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桜見

4月の初め
今年も、あのしだれ桜を見に。

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夜桜が好きなので、夕暮れ時からてくてく歩いて円山公園まで。

まだ咲き始めのころで、蕾もあって
やわらかな花びらと小さな紅色の点とが入り交じって
いつもより繊細で美しく見えた。

一年のうちこの季節だけに見せる、この木の表情。

木のまわりをくるりと回ると、
角度によってそのたたずまいが変わる。

夜見る桜、特に、円山公園で夜見るこのしだれ桜には、
どことなく妖艶で神秘的な雰囲気が漂っていて、
春の空気とともに異世界に連れていかれそうで……。

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幻のような春の夜。

 

 

 

ありがとうございました

先日の新作UPの際には、たくさんの方にご来店いただき
本当にどうもありがとうございました。
このたびも素敵なご縁をいただくことができ、感謝の気持ちでいっぱいです。
心よりお礼申し上げます。

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写真は、家の近くの琵琶湖疏水。
あと一、二週間もすれば、この疏水沿いも桜色に染まります…

もうちらほら咲き始めているものも。

2015-03-23 16.46.40