月別アーカイブ: 2011年8月

夏の再会

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この夏、およそ10年ぶりくらいに、高校時代に仲のよかった友人と再会する機会があった。
高校・大学の頃知り合った友人のほとんどが東京に行ってしまった今、京都に遊びにいくよー、という彼女からの連絡はとても嬉しかった。

 

さすがに10年となると会うのに少しどきどきしたけれど、実際会ってみると、全然変わらないなあというところと、10年の間にいろいろあったんだなあと、いい意味での変化を感じさせるようなものがあって、お互いに年齢を経るごとに少しずつ変化していながらも、10年前と同じように、とりとめのない話を話したり、なるほどーと思わされるような話を聞かせてもらったりするのは、とても楽しく、嬉しかった。

 

南禅寺から奥の院へ行き、そこから哲学の道をてくてくと歩いて銀閣寺まで行った。
普段は通らない道を行ってみると、日常の生活圏なのに(だから?)、あれー、こんなとこあったんだ!っていうような発見があったりもして。
銀閣寺の前では、翌日の五山の送り火の護摩木にそれぞれの願いを書き入れる人や観光に来た人でいっぱいだった。

 

忘れられない、夏の思い出。

 

 

 

あの世からのことづて

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今日は、五山の送り火の日。
毎年、大文字山の「大」の字の送り火を眺めながらお盆の最終日を迎えます。
「大」の字に火が入れられて赤く燃えているのは15分くらいですが、
この真っ赤な火と、そこから立ち上る煙を見つめていると、
この立ち上る煙とともに、精霊たちが帰っていくように思われて、
心静かな気持ちになります。
               *
特にお盆だからと読み始めたわけではないのですが、
最近毎日少しずつ読んでいる本があります。
松谷みよ子さんの『あの世からのことづて』。
死にゆく者や死者と、現世で生きる者との交流のお話が全部で62篇、
収められています。
お話は創作ものではなく、実際に松谷さんが日本各地で聞き取った民話。
『いないいないばあ』などの絵本作家として有名な松谷みよ子さんが
このような民話の調査・研究もされているとは知らず、とても興味深く、
面白く読んでいます。
               *
あの世に住む者と、現世に住むわたしたち。
住むところは違っても、このように何らかの形で接触することがあるとしたら…。
とても不思議で、理性的に考えて理解できる類のものではないですが、
きっとどれだけ科学技術が発達したとしても、
そういう科学的なものの見方や考え方からは漏れ落ちていくような、
「わからなさ」というのはどこかで、いろいろな形で残っていくような気がします。
きっとそういう部分こそが、「人間」の面白いところであり、魅力であると思うから…。
松谷さんのこの本を読んでいると、
日本のあちらこちらにお盆の風習が残っているのも、
こういったことが「実際に」あったかなかったかは別としても、
それぞれの人に、それぞれの形で、そういった経験が「本当に」あるからこそ、
なのかもしれない、と思います。

空の花

昨晩は琵琶湖に花火を見に行ってきた。
これまで、大阪、滋賀、京都でいろいろな花火を見てきたけれど、
わたしの経験する限りでは琵琶湖の花火大会は、
その規模と迫力という点では群を抜いてもの凄い。
              *
琵琶湖に打ち上げられる花火を初めて見たのは、4,5年前に浜大津から、だった。
自分の認識の容量をはるかに超える勢いで次から次へと打ち上げられる花火に、
身体が震えるくらい、どきどきした。
なぜだかわからないけれど、嬉しくって、凄すぎて、そして少しの恐怖感もあって。
琵琶湖の上に、扇形状にひろがる色とりどりの大輪の花。
少し遅れて聞こえるどーんどーんという大きくて分厚い音…。
そして、なんかよくわからないけれど、とんでもないことが起こっている、
というような感覚。
「感動」というのは、自分自身にとっての、ある一定の容量を超えたもの
と出会ったときに生まれるんだ、とそのとき思った。
今回は二度目ということもあってか、
そのときに比べるとやや落ち着いて(笑)見ていたような気がするけれど、
それでもやっぱり凄かった。
花火はいいなー、すきだなー、と思った。
しゅるしゅるしゅるとあがっていって、ぱっとひらいて、
そして消える。
そしてそのあとにどーんという大きな音が聞こえる。
ほんの一瞬のことだけれど、その一瞬の出来事が
人々を楽しませたり、その心を震わせたりしている、ということが
わたしにはとても美しいことのように思える。
              *
日が傾いて涼しくなった頃、花火でも見に行こうかって言って
ぶらぶらとうちわ片手に外に出て行く、
そんな夏の夜が大好きだ。
花

みちくさ

ここ数日は、日差しは強いものの、ふわーと心地よい風が吹いていて、
家では窓を開け放して扇風機だけで過ごすことのできる日も…。
そんな日は、風につられて気持ちまでもがふわーっと大きく広く開放的になるもので、
作業していてもとても気持ちがいいです。
夏真っ盛り!ですが、
秋冬ものの布やアンティークレースをせっせと仕入れたり、
あれこれと組み合わせてはイメージを膨らませたり、
新しく型を起こしたり…。
9月ごろにはshopに並べられたら…と思い、
少しずつですが秋冬ものの制作を進めています。
そんななか…
今日は、はぎれや、これまで手元にありながらもなかなか機会がなくって
形にすることのできないでいた布たちとともに
少しみちくさ…♪
秋冬もののことから少し離れて、
私用に、夏らしいコースターと少し大きめのきんちゃく袋を制作。
ほんのちょっぴり「夏休み」の気分も味わって、
小さな、でもとっても楽しい夏のみちくさ…でした。
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あおい実

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いただいたブルーベリー。
これまでに食べたことのあるブルーベリーよりはるかに大きくって、
一瞬ブルーベリーって皮をむいて食べるんだっけ…?
と思ってしまったほど…!
皮ごとそのままぱくり。
口の中でちいさくはじけて、
種のつぶつぶした感触とみずみずしい香り。
果物をそのまままるごと食べる、ということのしあわせ…♪