わたしのアイボウ

shiroi mokuren
小学生や中学生の頃、家庭科で、ミシンを使って何かを作ったことはありましたが、その頃は裁縫がそれほど好きでもなく、むしろ苦手だと思っていた…このような私が、今こうして、ほとんど毎日のように布を手にし、ミシンをまわすようになるとは…!
本当に当時の私からしてみれば、全く想像もできないことでした。
なぜバッグを作ってみようと思ったのか…。今となっては、そういう流れだったのだ、と言うしかないと思うほど
私の一部になってしまっていますが、最初にあったのは、やはり「なかなか思うようなバッグに出会わない…」ということだったと思います。「じゃあ作ってみよ!」ということで、始めたお裁縫。
裁縫道具らしきものは、ほとんど持ち合わせていなかったので、まずはそこから始まりました。とりあえず必要なものを買いそろえ・・・・。とはいっても、幸いにして、古道具としてもう使われなくなった年季の入った
裁縫箱を譲っていただいたり、この歳になるとミシンを使うよりも手編みや手縫いの作業の方がよくなった、という祖母からミシンを譲ってもらったりしたので、必要なのは、こまごまとした諸々の物ですみました。
これは本当に有難いことでした。
単に経済的に、ということだけでなく、これまで使われていて、もう使われなくなったものを使わせてもらえる、ということの幸せ…!


譲っていただいた古いレトロな裁縫箱はかなり使いこまれており、ねじも緩んだり、はずれかかっていたり、すでに取り替えられているものもあったのですが、緩んでいるところを締め直し、汚れをふき取って磨き……、そうして「私の相棒」となりました。
ミシンは、祖母にとっては何代目かのミシンで、ほとんど使われていない状態で譲ってもらったので手入れは不要でしたが、たとえ少しの間であっても祖母の使っていたミシン、そして眠ってしまっていたミシンが、今度は「私の相棒」となって、私が引き継いで使う、というそのことがとても嬉しくて!
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ずっと縁のないもののように思えていたお裁縫。
この年になって、なんでも自分で作ってしまう器用な裁縫好きの祖母の血が出てきたのか、何なのか…よくわかりませんが、このような流れができたことを、とても嬉しく思っています。
これから、少しずついろいろのことを書いてみたいと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。