つかず離れず

今日は久しぶりにまとまった時間を作ることができたので、

新しく仕入れたいいろいろな布を

組み合わせたり、どんな形がいいか思案したりして

これまでにだいたいのイメージをゆっくり膨らませていたものを、

型に切り出すところまでの作業を…。

何か作る時は、たいてい一気には作らずに、

少し時間を置いて「ねかせる」ようにしています。

これは何かものを作るときだけでなく、書くときもそうなのだけれど、

自分自身がその作業過程のなかにすっぽりと入り込んでしまうと、

ふつうは見えることも見えなくなってきたりすることが多いから…。

いったんそこから身を引き離して、

少し距離を置いてまた見てみる・考えてみる

ということはとても大切なことであるような気がします。

わたしの好きなことばの一つに、

「つかず離れず」というのがあります。

わたしはこのことばを、ぴったりくっついてしまって

「客観的に」見ることができないような関係でもなく、

かといって、全くそこから離れてしまってそれとは関わらない、

というわけでもない、そんな「絶妙」な、

ものごととのかかわり方を表すことばだと思っています。

日常抱えている様々なことでばたばたしていると、

それぞれのことと向き合うことでいっぱいいっぱいになって

毎日ばたんきゅーと布団につっぷして眠ってしまいますが、

たまにその日常のルーティーンから抜け出してみることで

ものごとを、日常を違った目で眺めたりすることができたりして…。

いろいろな次元での「つかず離れず」のリズムがありそうですが、

こういったリズムがあるからこそ

同じ一つのことともずっと「新鮮」に関わることができるのだろうな。

ハンドメイド布バッグ屋 ::: shiroi mokuren の庭  :::