季節の花、カーテンづくり再び

金木犀が咲いて、ふんわり、よい香り。

 

庭の、秋の花たちにも動きが。

フジバカマ。

ホトトギス。蕾。

藍の花。

みんな、気持ちよさそうに見えます。

そして…
今のよい季節に、と思い、ようやく作った最後のカーテン。

実は、作業部屋に厚地のカーテンはなく、ずっとレースカーテンだけでした。
この部屋は掃き出し窓になっているので、サイズがとても大きく、3年前にレースカーテンを作った後、あまりの大変さに、続けて同じサイズで厚地カーテンを作るのが億劫になってしまい、雨戸があるし、厚地のカーテンはいいかな…と思い、そのままにしていたのでした。

けれど、だんだん毎度、雨戸を開け閉めしなくなり、日が暮れても作業している時に、厚地カーテンがないのが不便で…
最後に、ひとがんばりしてやっぱり作ることに。

縫製は単純なのに、大きいというだけで、ひとつひとつの作業がものすごく大変。
15mの生地をカットするのも、それを縫い合わせて2枚のカーテン生地にするのも(ひだを作る前のカーテン1枚の横幅が約3m…)、端や裾を縫うのも、ひだを入れるのも、最後に吊るすのも…
地面に這いつくばるようにして、一日2〜3時間作業して、4日かかりました…!

カーテンタッセルは、寝室と同じように、木製リングとテープで。

生地選びも、作業のしやすさを考慮に入れて、あまり厚地すぎず、滑りにくそうで、柄合わせのないカーテン生地を中心にして探し、綿混のナチュラルな風合いの生地を選びました。
部屋の大きな面積を占めるので、出来上がって部屋にかけた時の雰囲気がどんな風になるか、最後までどきどきしていましたが、かけてみると、落ち着いた雰囲気になり、ほっ。

これで日が暮れても、安心して、気持ちよく作業できそうです♩

 

 

 

柿渋色のかばん

3年前に、柿渋色のショルダーバッグを作ってほしいとご依頼くださったお客さまから、再び、同じ形のバッグを、と受注制作のご依頼をいただき、作らせていただきました。

生地は、以前よりも濃い色をご希望とのことでしたので、柿渋色よりはやや黄色よりの色なのですが、前回よりも濃い色のバッカス生地(酒袋風の生地)を表地に使用しました。

デザインは完全にお任せくださったので、その方に似合いそうな雰囲気で…。
木製の、木目が個性的な雰囲気のあるボタンをアクセントにあしらいました。

ふたを開けた前側にはファスナーつきのポケット。

バッグの口部分はドットボタンで開閉できるようになっています。

内側には、ファスナーつきポケットと、ファスナーなしの普通のポケットがひとつづつ。

肩紐は長さ調節できます。

後ろ側にもファスナーつきのポケット。

表側にあしらった布のひとつが花柄で、渋めの色合いの中にも、少しかわいい雰囲気の漂う、存在感のあるかばんに仕上がりました。

 

size:
横 約30cm
たて 約32cm
マチ 約9cm

 

 

 

木製ドール*小さな魔女

ようやく、ほっと一息つける、心地よい気候に…。

彼岸花が満開。

 

小さな魔女の木製ドールを作りました。

くりくりとした、赤い巻き毛。

首元には、アンティークレースとボタン。

エプロンは、ピンク〜紫〜グレー系の布でパッチワーク。
エプロンの紐、裾のレースも、アンティークのものを用いています。

写真ではわかりにくいかもしれませんが、顔とボディは木製、手足は布です。
座ったときにしっかり安定するように、また膝も曲げられるように、作っています。

木のお人形は、木ならではの心地よい重みとぬくもりが感じられて、お部屋にちょこんといると、ほっこり和みます♩

 

 

 

洞川温泉へ

ずっと行きたかった、洞川温泉へ。

標高820mほどで、奈良市内よりも3℃〜5℃ほど低く、まだ暑さの残る日だったので、なんだかほっとするような、気持ちよさでした。

みたらい渓谷へ行き、少し歩いたり…

夕暮れ時に温泉街をお散歩したりしました。
洞川温泉は、大峯信仰の登山基地として栄えてきたので、民宿や土産物屋さん、そして、生薬由来の胃腸薬、陀羅尼助のお店がたくさん。

高野槙を売るお店も。

街の絵の描かれた、すてきな窓もありました。

 

一泊して、翌日は、大峰山の登山口まで行き、大峰山を遥拝。

降りてきて、五代松鍾乳洞へ行きました。
モノレールで上に上がります。

この扉が鍾乳洞への入り口。

中に入るとひんやり。しゃがんで移動したり、上がったり、下がったり。

鍾乳石は、1cm伸びるのに100年。
石筍が伸びるのには、なんと200年かかるのだそうです。

案内してくださった方がとても面白くお話してくださって、楽しいひとときでした。

そして…出口付近で出会ったのは、なんと、睡眠中の小さなコウモリ。
自然にいるコウモリを間近で見たのは初めてだったので、どきどき。

その後、周辺を少し歩き、

名水、ごろごろ水をいただいて、帰途につきました。

帰ってから、いただいてきたごろごろ水でお茶やコーヒーを淹れてみると、想像をはるかに超える、感動の美味しさ…
水でこれだけ変わる。
この水でご飯を炊けば、料理をすれば…

水汲み場では、大きなポリタンクにたくさん水を汲みにきている方がいらしたのですが、うん、うん、そういうことか、と納得。

水によって生かされている、この水がいのちの土台なのだ、と、山のありがたさ、水の豊かさをひしひしと感じる旅でした。

 
 
 

新しいお洋服

古いおもちゃ箱の中にいそうな、お人形。

手元に届いたとき、シミやヤケがたくさんの、くたくたになった、下の写真のお洋服を着ていました。(着ている時の写真を撮り忘れていました…)

洗濯して少しきれいになったものの、やっぱりシミや汚れが目立つので、新しいお洋服を作ることに。
これはこれでおいておいて、いつか紅茶染めかコーヒー染めでもしようかな…

この子には、この布のお洋服が似合いそう、とすぐに手を取ったのが、ドイツから届いて、ずっと大切にしまってあったこの布。

ホームスパンの生地です。

とても気に入って手元においていて、なかなかハサミを入れることができずにいたのですが、この子のお洋服にぴったりと思ってからは、迷うことなくハサミを。

ほっぺに紅も入れてみました。
首元には、手編みのアンティークレース。

ドロワースも新調。

ボディも、かたく絞った布でしっかり拭いて、乾かして、お風呂上がりのように、さっぱり。生まれ変わったみたい。

うちに来てくれて、ありがとう…♩