秋の庭

平城宮跡はオギの穂が出て、すっかり秋の風景に。
今年は10月になっても日中の気温の高い日が多いからか、金木犀はまだ咲いていないようです。

 

庭にも秋の花。

ホトトギス

ワレモコウ

フジバカマ

秋の花に混じって、本来は夏に咲くはずのホテイアオイも10月になって初めて咲きました。

 

今月に入ってからは、せっせと種まきも。
お花は、ゼニアオイ(コモンマロウ)、ペインテッドセージ、矢車菊、カモミール。

ペインテッドセージと矢車菊は、自家採取した種を蒔きました。
こぼれ種からも芽を出してくれるかもしれないのですが、発芽しない場合に備えて、念のためポットにも種蒔きします。

矢車菊の種

野菜は、青梗菜、ブロッコリー、サニーレタス、九条太ネギ、のらぼうな、えんどう。
青梗菜とブロッコリーは初めて。
ネギ、のらぼうな、えんどうは、今年自家採取した種を蒔きました。

雨の日が多くって、さっそく発芽しています。

カモミール

青梗菜

発芽した時は、他の何にも代えがたい喜びが、いつもあります。

最近読んだ本に、次世代を作る働きは死が前提となっている、という言葉があり、その言葉がすとん、と腑に落ちるとともに、人間に限らず、庭で目にしている営みはまさにこのこと…、と強く感じました。
花咲かせ、種を残すことにすべてのエネルギーを使い、それを使い果たして、自らは枯れていく。庭で目にしているのはまさにそういうありようで、ただただそういう姿を見せてもらっているというだけで、ほんとうにありがたい気持ちになるのです。

 

 

 

曽爾高原〜宇陀・森野旧薬園へ

10月3日
宇陀郡曽爾村にある曽爾高原と、宇陀市大宇陀にある森野旧薬園へ。

曽爾高原はすすきで有名な高原。
5年前にも一度訪れたことがあったのですが、母が一度行ってみたいということで、今回は父母と一緒に。

この日は午後から雨の予報。
曇り空で涼しく、人も少なく、切り立った断崖絶壁の多く見られるこの場所独特の地形と、そこからの風景を、存分に楽しめました。

馬の背のように見えるこの山の向こう側は三重県で、奈良と三重の県境になっています。

かつて、曽爾高原のすすきは、村の民家の屋根の材料にも使われたそう。
現在は、春に山焼きを行い、すすき以外の植物の生育を抑える形で、このすすきの草原の景観を保護しているのだそうです。

 

午後からは、大宇陀にある森野旧薬園へ。

森野家は、代々吉野葛の製造に携わる家でしたが、第11代の森野通貞(藤助)(1690-1767)は、薬草木を愛好し、屋敷内にこれを栽培。
そのことが幕府にも聞こえ、幕府採薬使とともに近畿北陸の薬草を採取したり、幕府より中国産の薬草を下付されたりし、それらを植え付けたことから1729年に当時唯一の私園として、森野薬園が開設されたそうです。
現在も、江戸時代の面影を残す希少な薬園ということで史跡に指定されています。

中に入ると、吉野葛製造の際に使われる旧桶がありました。(現在は別のタンクで製造されているそうです。)

葛の根。

奥の階段から旧薬園へ。

階段を上がっていきます。

階段から見る宇陀の街。

うちの庭にもあるゼニアオイやワレモコウにも薬効があるとは、初めて知りました。

幕府下付6種類の薬草木。

幕府下付のサンシュユ。

展示室には、植物学者の牧野富太郎さんが訪れたという記録も。

森野旧薬園は、これまで映像で見てその存在を知っていたのですが、今回初めて訪れ、その土地の空気や風を感じることができ、感激でした。
山野草にはほとんど薬効があるのかと思うほど、うちの庭にも育つ植物が薬草として植えられていて、とても興味深く、感じることがたくさん…。

帰りに寄った道の駅では、なんと大和当帰の苗が。
あまりにうれしく、一苗購入し、帰宅後にさっそく植え付けました。

とてもうれしい出会いに恵まれた、よい一日でした。
ありがとうございました。

 

 

 

草花柄のワンピースのアン

このたび、Lサイズの赤毛のアンのお人形のご依頼をいただきまして、制作させていただきました

大きめサイズの、存在感たっぷりのアンです。

濃いグリーンの、小さな草花の描かれたワンピース。
上質なmodaファブリックの生地をたっぷり使用して仕立てました。

髪の毛はウール100%。ふわふわしていて自然なウェーブがかわいいです。

首元にはナチュラルな雰囲気のレース。胸元には小さなウッドボタンがふたつついています。
スカートとエプロン、ペチコートにもギャザーを入れて、ガーリーな雰囲気たっぷりに仕上げました。

写真ではわかりにくいかもしれませんが、エプロンとペチコート、ドロワースには、花柄模様の入った生地を使用しております。
ペチコートの裾にあしらったカットワークレースがちらちらと見えて、アクセントに。

お靴には、ウール100%生地を。
ちくちくする感じのない、とても気持ちよい肌触りの上質な生地でお作りしております。
はいたり、脱いだりすることができます。

お人形の中には詰め綿を入れており、腕や足を軽く動かすことができます。

こちらのアンは、広島県のお客さまのもとに旅立ちました。
お気に召していただけましたらうれしいです。
このたびはご依頼いただきまして、ありがとうございました。

—–

●サイズ

頭の先から足までで 約46cm(帽子含まず)
座らせると 約20cm

—–

 

*Lサイズのアンのお人形は、オーダーを承っております。
こちらよりお問合せください。

 

 

 

花野

お彼岸に入って、急に秋の空気に…
小さな花の群れる秋の風景がとても好きです。

 

7月半ば、農産物が直売されているお店で、摘果された小さなりんごが売られていました。

せっかくなので買って帰り、りんごシロップを仕込みました。

8月半ばにはもう出来上がっていたのだけれど、夏用にと作っておいた梅シロップや紫蘇ジュースで冷蔵庫がいっぱい。
しばらく常温でそのままにしていました。
今月に入って、梅シロップも紫蘇ジュースもちょうどよく飲みきり、空いた瓶にりんごシロップを。

最近は、これをお水で割って飲むのがお気に入りです。
ほどよく甘く、爽やかさもあり、涼しくなってきたけれどまだ少し暑さの残る、今の季節にぴったり…
しばらく楽しみたいと思います♩

 

 

 

今年の冬のキルト

少し涼しくなってきて、夏の間、休んでいたキルトづくりを再開しました。

キルトは中に綿を挟むので、夏はやっぱり暑くって…

秋になり、静けさ感じるようになってくると、ただひたすら、ちくちくする手縫いの作業が心地よく…

ハウスとツリー、それにクリスマスのモチーフを真ん中に入れたふたつを合わせて、60cm四方のサイズのキルトに仕上がりました。

クリスマスシーズンに飾りたいと思います♪