京都、円山公園のしだれ桜。
花についてこんなふうに言うのは少しおかしいかもしれないけれど、「たわわに実らせる」という言葉がしっくりくるぐらい、たくさんの小さな小さな花たちを一斉に咲かせて。
繊細で、儚げで、そして逞しい。
たくさんの屋台の出ているなか、こんな屋台も。
一瞬タイムスリップしたかと思わせるようなおばけ屋敷。
こんなのがあるなんて、素敵。
こわがりですが、勇気を出して中に入ってみました。
この季節の京都にお越しの際は、しだれ桜とあわせてぜひ…!
先週末から今週の初めにかけて
ずっと降り続いた長い雨が上がって、
春の匂いと空気で満ち満ちているここ数日。
まるで雨が、冬の空気まで一緒にどこかに連れて行ってしまったみたい。
久しぶりの、身体を包み込こむようなあたたかな空気がなんとも心地よく、
マフラーも手袋も取って、
歩く足取りも軽やかに。
4月からの新しい生活に向けて、
京都を去って行く友人との別れがあり、
そして新しく引っ越ししてこられた方との出会いがあり…。
一つの季節が終わって、
またもう一つの季節が始まります。

ドイツから海を越えてやってきた、
ジャーマンファブリックやホームスパンのリネンたち。
時代を経たものの身にまとう空気と柔らかな肌触り、
そしてどこか懐かしい匂い…。
それは、電車での移動中に、あるいは一日の終わりに
伊藤計劃さんの著作、『ハーモニー』を読むこと。
今からおよそ半世紀後の世界を描いているSF小説だけれど、
SFと聞いて一般的に想像するような、現実とかけ離れた世界を描いているというよりは、
そこに描かれていることは、すでにある形で現代の社会が内包していること。
それを凝縮させたような形で(あるいは、突出させたような形で)描いている。
たんたんと、テンポよく話は展開し、
読んだ後は、まるで一編の映画を見ていたかのように、
小説の中の世界が、主人公の動きが、色鮮やかに浮かんでくる。
主題は、人間というものに、そしてわたしたちの世界のあり方に深く切り込む、
とても重要で難しい問題を取り扱っているのに、
軽やかで心地よいリズムの文体が、ページをめくる手を止めさせない。
SFなのだけれど、SFという枠組みには決して収まっていない。
久しぶりに、時間を忘れて没頭し、
ちょっとした空き時間があればすかさず手に取ってしまう本に、出会った…。
今年も昨年に引き続き、奈良の知人宅へ味噌仕込みに行ってきました。
味噌仕込みには、わたしたちの他にも五、六家族ほど入れ替わり立ち代わり来ておられて、そのうち2家族は小さな子ども連れ。
一年ぶりの再会だったけれど、子どもたちは別人かと思うような成長ぶり…!
7ヶ月の赤ちゃんから、1歳の子、2歳の子、4歳の子など年齢もいろいろで、みんな初めは様子伺いしているものの、しばらくすると一緒に遊んだり喧嘩して泣いたりして大騒ぎ。
そんな光景を見ていて、なんだか小さい頃のお正月ってこんな感じだったな〜などと…。
周りを見ても、小さい子のおじいちゃん、おばあちゃんの世代から、父親、母親世代、そして子どもたちと様々な年齢の人が集まって、年に一度、お正月にしか会わない親戚の子どもたちと一緒に遊ぶ…。
味噌仕込みが終わって、みんなでテーブルを囲んでいるとき、子どもたちを見て、小さいころの感覚が蘇ってきました。
「年に一度だけ会う」というこの感じ、いいなあと思う。