季節の手しごと」カテゴリーアーカイブ

花野

お彼岸に入って、急に秋の空気に…
小さな花の群れる秋の風景がとても好きです。

 

7月半ば、農産物が直売されているお店で、摘果された小さなりんごが売られていました。

せっかくなので買って帰り、りんごシロップを仕込みました。

8月半ばにはもう出来上がっていたのだけれど、夏用にと作っておいた梅シロップや紫蘇ジュースで冷蔵庫がいっぱい。
しばらく常温でそのままにしていました。
今月に入って、梅シロップも紫蘇ジュースもちょうどよく飲みきり、空いた瓶にりんごシロップを。

最近は、これをお水で割って飲むのがお気に入りです。
ほどよく甘く、爽やかさもあり、涼しくなってきたけれどまだ少し暑さの残る、今の季節にぴったり…
しばらく楽しみたいと思います♩

 

 

 

五月雨月

5月31日

今年も庭の梅を収穫しました。
今年も少なめで430g。
昨年はあまりに少なすぎたので、買ってきたものと合わせて仕込みましたが、今年は庭の梅だけで、梅シロップのみ、小さめの瓶で作ることに。

いつも、夏の暑い時期は、梅シロップを割って作る梅ジュースと、毎年7月に作るしそジュースに助けられております。
今年も出来上がりが楽しみ…です♩

 

紫陽花が咲き始めて、梅雨入り間近の気配。
少し前ですが…紫陽花色のショルダーバッグを作りましたので、ご紹介します。

表地には、天日干しの国産リネン。
天日干しならではの自然な風合いがとてもすてきな生地です。
それに、アンティークレースを2種類あしらい、アクセントに小さなビーズをちくちくと縫い付けました。

裏地は、織り模様の入ったコットン。

バッグの口周りにあしらったレースと、ショルダー紐はリネン100%です。

間にキルト綿をはさみ、ふんわりやわらかく。
軽やかで、爽やかな雰囲気のショルダーバッグに仕上がりました。

こちらのバッグは、東京都のお客さまのもとへお届けしました。
ありがとうございました。

 

 

 

春の黄色

あたたくなったり、寒くなったり…
今年は寒いからか、例年よりも梅の花が咲くのもゆっくりな感じがします。

この時期は、昨年剪定した木を燃やして炭にしたり、お味噌を仕込んだり。
炭は細かく砕いて、畑の土に入れ、耕します。
お味噌は、昨年から、米味噌に加えて、麦味噌も作るように。
米麹と麦麹は、奈良の老舗、井上本店さんに予約していたものを取りに行き、その日のうちに、塩と、あらかじめ煮て潰した大豆と混ぜ、仕込みます。
出来上がりは10月ごろ。今年はどんな感じに仕上がるか、楽しみです。

 

お人形は春らしいものを。
以前作ったお人形と似た感じで、というご依頼をいただいて、赤毛の女の子を作ったり…

明るくおおらかな雰囲気のお母さんのお人形を作ったりしました。

このお人形は、青空のもと、洗濯しているイメージ…。

この季節は、黄色のイメージ。
春の光、早春に咲く花の色…

小さな女の子のお人形は、大阪府のお客さまのもとへ、お母さんのお人形は、東京都のお客さまのもとへお届けしました。
ありがとうございました。

 

 

 

しめ縄づくり

今年は、しめ縄を手作りしました。

いつも農産物直売所で、たくさんまとめて安く売られている藁。
普段は、畑のマルチに使っています。

土を裸にしないで藁で覆っておくことで、適度な水分が土中に保たれ、冬は保温にも…。
植物はもちろん、蜘蛛などの小さな生き物たちにとっても藁は心地よいようで、藁を敷くようになってから、植物は元気になり、庭に小さな生き物が増えました。

バッタ、トカゲ、カマキリ、カエル…時には、イタチを見かけることも。
季節ごとに、さまざまな野鳥、蝶、蜂もやってきてくれます。

いろいろな生き物が、それぞれに生きている姿を間近に見せてもらえることは、毎日の、ささやかな、そして大きなしあわせ。彼ら、彼女らの姿を見ていると、不思議と活力が湧いてくるのです。

わたしたちが気持ちよく感じる庭というのは、きっと、土中の微生物、小さな生き物たち、植物たちにとっても居心地のよい庭なのだと思うのです。

自然が、自然のもつ本来の力のままに十全に働けるよう、”必要のないこと、余計なことはしない”、ということが、庭守の役割なのかなと思っています。

 

さて…話がそれてしまいましたが、今年は、畑で使っている藁の一部で、しめ縄を。

わら工芸の本を参考にしながら、12月中旬の暖かな日に作業しました。
まずは、藁すぐり。

ハカマと呼ばれる余分な葉などを取り除きます。
右が取り除いたもの。左が残ったきれいな藁。

その後、藁を水に浸します。
吸水させた後、大きめのビニール袋に入れて、1時間ほど蒸らします。
乾燥していると、細工の時に割れてしまうので、この作業をするのだそうです。

この後、作るものによっては、湿らせた藁をたたく、藁打ちという作業が必要になるようなのですが、今回作る、一番シンプルな形のしめ飾りは、藁打ちは不要とのことだったので、省きました。

藁の束を三つに分けて、それぞれ右向きにねじりながら、互いに巻きつけるようにして、左向きに巻き上げ、三つ縄にします。
編み上げたら、一つにまとめて丸い形に。これで土台の出来上がり。

そして、土台に飾り付け。
白い紙を切って紙垂を作り、赤色と金色の紙を巻き、その上から水引をつけて飾りました。
稲穂を先につけて、完成。

今年一年の感謝の気持ちを込めて。
明日28日に、門に飾りつけます。

 

 

 

冬の月

12月15日
夕暮れ時の、三日月。

 

この日、朝から小豆を炊きました。

小豆を炊いていると、しあわせな気持ちになります。
この赤い色から、エネルギーをたくさんもらっているような感じがして。

おぜんざいにして、いただきました。

 

近所の神社は、毎月1日と15日だけ門が開いて、お参りすることができます。
今日は、今年最後の開門の日だったので、お参りに。

そうしてみてはじめて気がつきました。昨年も、ちょうど12月15日に小豆を炊いて、神社にお参りに行ったんだった…と。
朝、小豆を炊こうと思った時は、15日ということを全く意識していなかったのですが、偶然にも、同じ日だったのでした。
自分では意識していなくても、潜在的に何かがそうさせているような感じがして…とても、印象深い一日でした。