仕入れたアンティークレースの中に、
こんなお品がありました。

いろいろな種類のレースやモチーフが一つひとつ、
とても丁寧に、手で縫い合わせられて作られています。
ボビンレース、チュールレース、ヴァレンシエンヌレース、
カットワークレースにクロッシェレース…。
細やかな手仕事に感服。

中央の刺繍は、麦の穂のモチーフ…でしょうか。
豊穣を祈念して作られたものなのかも…
…そう思って見てみると、
上の写真の四隅に配されているクロッシェレースのモチーフは、
なんとなく植物の実のようにも見えてきます。
経年による傷みがありますが、
生かせるところを極力生かして、リメイクしたいな…と思います。
「制作のこと」カテゴリーアーカイブ
ローズと勿忘草
ホームスパンリネンのこと
これまでに少しずつ集めてきた、アンティークのホームスパンリネン。
ホームスパン(home spun)とは、手紡ぎ、手織りの布のこと。
麻の栽培から糸紡ぎ、織りまでのすべての行程が家庭(農家)で行われ、
丁寧な手仕事によって作られたものです。


手で紡がれた糸は太さが均一ではなく、
そのような糸で織り上げられた布だから、その表面もぽこぽことしていて。
まるで布が生きて呼吸しているような、そんな感じがします。
これらのリネンは、日常着や袋物、カバー類、シーツなどとして
“日々の暮らし” のなかで使われてきたもの。
毎日使われたものだからこそ醸し出される、独特のあたたかみと味わい深さ…
そして、気取らない、素朴な雰囲気が、何にも替えがたい魅力のひとつ。
そして…
ホームスパンリネンは、そのテクスチャももちろんそうなのですが、
シンプルな白、生成り色が、本当に美しい…。
中には、その美しい白、生成り色に、
使っていた人のイニシャルが刺繍されたものも…。
洗濯場で他の人のものと間違えないように刺繍されたのだそうです。

洗濯場で間違えないように…ということを超えて、
より装飾的なデザインのものも。

*
仕入れているのは、主にドイツ、ハンガリー、フランスなどのホームスパンリネン。
ひとくちに “ホームスパンリネン” と言っても、
色や厚みも違えば、もちろん手触りも表情も、ひとつひとつ異なります。
こういう意味で、ホームスパンリネンとの出会いも本当に “ご縁”。
次回のonline shop への新作UP時には、
ホームスパンリネンを用いて制作したバッグもご紹介する予定です。





