受注制作などのお品」カテゴリーアーカイブ

夏に作ったもの/季節は移ろい…

少し遅くなりましたが、この夏に制作したものの一つのご紹介します。

わたしたち夫婦が長くお世話になっている70代の男性の方に、贈り物として作った鞄です。
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わたしの使っているホームスパンリネンのかばんを見て、いい鞄だね、そんなののショルダーバッグがあったら欲しいなあ…と言ってくださったことがあって、でもなかなか手をつけられずにいたのですが、この夏、ようやく形にすることができました。

表地には、その時わたしの持っていたかばんと同じ、淡いベージュ系のホームスパンリネンを用い、バッグのかぶせ部分に、その方をイメージして、茶系の生地を組み合わせてあしらいました。

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持ち手は、バッグの裏地と同じ、しっかりとした帆布で制作…
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バッグ口部分はドットボタンで留められるように。
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ポケットはファスナー付きのものと、スマートフォンを入れられる立体的な形のポケットをつけました。
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あまり硬すぎない鞄がお好きな方なので、バッグ全体にキルト綿を挟み、適度な厚みとふんわり感を持たせ、バッグの底のみしっかりとした芯を入れました。

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先日、無事にお渡しすることができて、ほっと一息。
お世話になっている方にバッグを作らせていただくことができて、嬉しく幸せでした。

 
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そして…
先週末、久しぶりに鴨川に。

川岸に彼岸花
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思いのほか、早くやってきた秋…
静かな秋の夕暮れでした。

 

 

 

ホームスパンリネンのリュックサック(blue)

ご紹介がすっかり遅くなってしまいましたが、
昨年制作させていただきました受注作品のご紹介です。

 
こちらに掲載させていただきました
ホームスパンリネンのリュックサックをご覧くださり、
ご依頼いただいたものです。

 
表地に用いたのは、フランスから届いた厚地のホームスパンリネン。
手紡ぎ、手織りの布で、ぽこぽことした表情に温かみの感じられる、
とても素敵なアンティークのリネン生地です。
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お客さまのご希望で、前ポケットの裏側に、ジャーマンファブリックを用いました。
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ボタンもアンティークのもの。
上品で、とても存在感のあるボタンです。
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(ジャーマンファブリック生地とアンティークのボタンは、
数種類の中からお好きなものをお客さまにお選びいただきました♪)

 
ボタンをはずして開けると…
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内側にはポケット。繊細なアンティークレースをあしらっています。
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バックスタイル。
肩ひも裏地のジャーマンファブリックをちらりとのぞかせて。
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肩ひもは、長さが調節できるようになっています。
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アンティークならではの、くったりとした生地の質感や、
まるで生地が生きて呼吸していているかのような
ぬくもりある雰囲気をお楽しみいただけるリュックサックに仕上がりました。
素敵なご縁をいただき、どうもありがとうございました。

 

 

 

リメイク

仕入れたジャーマンファブリックの中には、
ピローケースやデュベカバーとして使われていたものやデッドストックのものもあって、
そういうものは、たいてい、中のものを出し入れできるように
こんなボタンのついた袋状のものになっています。

 
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ボタンホールも、こんなふうに丁寧に手で縫って作られていたり。
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せっかくなので、このボタンを生かして…と思い、
アンティークのホームスパンリネンとあわせて、
こんなリュックを作りました。
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ボタンのついていた部分はそのまま用いて、ポケットに。
裏もつけていますので、ポケットとして使えるようになっています。
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ふたの裏地にもジャーマンファブリック。
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肩ひも。裏地のジャーマンファブリックが
表からもちらりと見えるように縫い合わせました。
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底には芯も入れてしっかりと丈夫に…。
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内側にはポケットも。
こちらにも肩ひもと同じホームスパンリネンを用いています。
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どこかほっこりとした温かみのある、
アンティーク素材の生きた軽やかなリュックに仕上がりました。

 

 

 

花柄フルートバッグ

リクエストをいただき、フルートケースを入れられるバッグを
制作させていただきました。

 
表地にあしらった花柄のレース生地が印象的なフルートバッグです。
表地には、生成り色のしっかりとした綿麻(コットンリネン)帆布を、
裏地には、ネイビーにほんの少しグレーを混ぜたような、
味わいのあるお色味のコットン生地を用いました。
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バッグ本体には厚手でありながらも、ほどよいしなやかさを兼ね備えた芯を、
裏地にはしっかりと張りのある芯を用いて、丈夫に仕上げました。
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また、しっかりとフルートケースを支えることができるように、
バッグ底部分には、厚手の芯とキルト芯を入れ、底鋲を打っています。
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バッグ内部には、A4サイズの楽譜を入れることのできるポケットを…。
少し余裕を持たせる形で取り付けていますので、
厚みのあるものを入れたり、楽譜を複数冊入れることもできます。
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ポケットと反対側には、フルートケースの上を覆うカバーをとりつけ、
フルートケースの上に、必要なものや衣装などを入れていただけるようにしました。
(フルートケースとその上の空間を、そのカバーで区切ってお使いいただけるようになっています。)
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持ち手には、ブラウンの本革を用いました。
一枚の牛革から切り出し、2枚重ねてしっかりと縫い合わせています。
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また、お客さまのご希望により、リボンのチャームをおつけしました。
持ち手には、厚くしっかりとした牛革を用いましたが、
リボンは、柔らかな山羊革を用いて制作しました。
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使用したキッドスキンと呼ばれる子山羊の革。
生後6ヶ月くらいまでの仔山羊の革を鞣したもので、
きめが細かく、透明感があり、ほれぼれするほど美しい革です。
薄くて柔らかいですが、丈夫さも兼ね備えているので、高級素材とされています。
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バッグを開閉する際に見える内布のネイビーと、
表地の生成り色のコントラストが印象的で、
上品でシックな雰囲気のフルートバッグに仕上がりました。
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日々の暮らしの中で、どうかお役に立てますように…。
このたびは、本当にどうもありがとうございました。

 
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横:約46cm
縦 (正面中央):約31cm
マチ:(上部分)約6.5cm(底辺)約12cm
持ち手の長さ: 約55cm

 

 

 

ミモザ色のギャザーバッグ

受注制作のご依頼をいただき、
ミモザ色のギャザーバッグを制作させていただきました。
表地にあしらった生成り色の刺繍生地の部分、
リボン部分に用いたアンティークボタンなどが、
前回制作したものと異なっています。
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ボタンはアンティークのボタン。彫模様が素敵です。
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今回ご注文いただいたお客さまは、
過去にこちらの刺繍生地を使って制作したバッグを買ってくださっていて、
とても気に入っていただいている…とのことで、
今回も、こちらの生地を使わせていただきました♪
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持ち手は、丸芯を本革でくるんで、縫い合わせたもの。
やわらかく肌馴染みのよい持ち手で、肩からもかけていただけます。
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こちらのバッグが、お出かけをいっそう心地よく、
楽しいものとしてくれますように…。
このたびは、本当にどうもありがとうございました*