出会ったもの・こと」カテゴリーアーカイブ

笛の音

昨日、陽光に誘われて自転車を走らせていると、市役所の前の通りにすごい人。
何かあるのかなと思って見てみると、いろいろな地域の祭りのパレードでした。
徳島の阿波踊り!

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わたしは、女性が笠をかぶって舞うこの踊りが大好きです。
手の動きや足の運び、全体のシルエットがなんとも美しい!
ちょっと「波」を思わせるような動きです。
そして、少し腰を落として踊る男踊り。
見ていてなんだかとても楽しい気分になってきます。

♪踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃそんそん♪というけれど、この踊りを見、そしてあの笛と鉦の音を聞いていると、本当に身体がうずうずしてきます。

阿波踊りと言えば思い出すのが、高校生の時に古典を教えてくれていた女性の先生。徳島県出身のその先生は、一度だけわたしたちの前で踊りを見せてくれたことがありました。

しかし、実際に本場の阿波踊りを観に行ったことはまだ一度もなく…。パレードという形ではあるものの、このように連で踊っているのを目にしたのは生まれて初めてだったので感激…でした。一度本場で見てみたいものです…!

通りすがりだったのですべての祭りは見られなかったのですが、
他にこんなのも見せていただきました。

乙部さんさ踊り
軽やかにステップを踏みながらの軽快なバチさばき…
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遠州 横須賀三熊野神社の祭礼の際にひきだされる「ねり(山車)」
頭を左右にふるようにして、ゆっくりと前に進んでいました。
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とても大きな笛。落ち着いた雰囲気の、独特の旋律。
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パレードという形で、次から次へと出てくるいろいろな地域の祭りを目にしていると、まるで日本全国を瞬間移動で旅しているような感覚になりました。

 

 

 

Mother of Pearl

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あまりに美しい表情にひとめぼれしてしまったアンティークの白蝶貝のボタン…。
温かみを感じさせる丸いフォルムと、上品な光沢と、
やさしい乳白色の色と、なんとも言えない絶妙な厚みと、
そしてそれらが合わさって全体として醸し出される、
女性の柔らかで滑らかな身体を思わせるような雰囲気と…。
多くは語らないけれど、その佇まいがすべてを語っているような、
そんな存在感。
白蝶貝は、マザーオブパール(Mother of Pearl)、
つまり真珠を作るときにその母となる貝、真珠を生み出す貝…なのだそうです。

ほりだしもの

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幼い頃から小学生くらいまではずっと祖母が縫ってくれた洋服・着物を着て育った私。
今使っている裁縫道具やミシンも、多くは祖母から譲ってもらったものです。
祖母の家にいくと、ときどき長い時間を経て姿を見せる、
ちょっとどきりとするものたちに出会います。
そんなものの一つ、「お縫物針セット」。
「太陽生命」と書いてあるので、おそらくいただきもの…。
中はこんな感じ。和裁用の針や刺繍針、そしてマチ針がずらり。
こんなのをもらえるなんて素敵!
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上には「誕生石と結婚記念式」が書かれています。
1月誕生石 ガーネット 貞操・友愛
2月誕生石 アメシスト 高い徳と理想…
紙婚式 (1年目)
綿婚式 (2年目)… 
これからお嫁にいくお嬢さんが持つ「お縫物針セット」というようなイメージでしょうか…。
いつ頃のものか定かではないけれど、
こういうものを粗品としていただけるような時代があったのだなー
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紅色

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お盆の時期に大阪で見かけたケイトウ。
なんて鮮やかな色!
よくよく見ると、襞のところで交尾している小さな虫たちがいた。
この深紅のケイトウが、まるで愛のベッドになっているみたい!
帰って調べてみると、学名( Celosia cristata )の Celosia は、
ギリシャ語の「keleos(燃やした)」が語源だそう。
この色と、「燃やす」という意が語源の学名と、
そして虫たちの愛のベッドになっていたことと、
なんだかイメージがぴったりと重なり合う。
ふわふわしたケイトウは、虫たちにとって
居心地のいい場所になっているのかもしれないな…。