出会ったもの・こと」カテゴリーアーカイブ

駒井家住宅

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北白川にある駒井家住宅。
先々週末、あまりのよいお天気に誘われて、初めて訪れました。

動物遺伝学、動物分類学に大きな功績を遺した、京都大学名誉教授の駒井卓博士(1886-1972)の私邸として、W.M.ヴォーリズの設計により、昭和2年(1927)に建てられたもので、金・土曜日のみ一般公開されています。

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南側のお部屋の窓をとても広くとってあり、お天気のよいこともあって、日がたくさん差し込み、室内にいてもとても暖かく、本当に居心地のよい空間でした。

私の出身高校の本館もヴォーリズの建築。
木のぬくもりと、簡素だけれどどこを切り取っても美しいデザイン…。
母校の空気を懐かしく思い出しました。

駒井家住宅では、11月1日〜12月12日の金・土曜日、終戦後、米軍の接収住宅となっていた当時の写真等の資料も公開展示されるそうです。

 

 

宵山

7月21日

夕方から祇園祭・後祭の宵山へ。
前祭、後祭と分けて行われるようになってから行くのは初めてでした。

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一つにまとめて行われていたときは、人出が多くて、ゆっくり鉾や山を見ることができなかったけれど、今回は人も少なく、流れもゆったりとしていたので、一つひとつの山や鉾、その懸装品、商家や旧家などに飾られている屏風などもじっくりと見られました。

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ちょうど日が暮れ始めたころ、提灯に明かりがともって、お囃子も…。

南観音山
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太鼓のリズムが複雑で、聴き入ってしまいます。

そして、ちまき売りのわらべ歌…!
わかりにくいかもしれませんが、写真一番手前のろうそくの後ろに、数人の子どもが座って、声をそろえて歌っています。

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これがなんともいえない味わいで。

 

八幡山の歌

♪八幡さんの厄除けのお守りはこれより出ます
御信心(ごしんじん)の御方様(おんかたさま)は、受けてお帰りなされましょう
ろうそく一丁献じられましょう
ろうそく一丁どうですか〜
ちまきどうですか〜
おまもりどうですか〜
鳩笛、鳩鈴どうですか〜♪

 

ゆっくりと祇園祭の宵山を楽しんだのはほとんど10年ぶりくらいだったけれど、山や鉾、懸装品や屏風など、10年前に見たものと同じものでも、見た時の印象や目にとまるところが違ったりして、年を重ねるごとに、違った面を楽しめるお祭りなのだなあ、と実感…。

いつもの見慣れた町に山や鉾が建ち、お囃子やちまき売りの歌が聞こえ、うちわ片手に、いつもとは違った風景、町全体の雰囲気を味わう……
わたしにとっては、これが宵山の一番の魅力ですが、前祭と後祭という昔の形に戻ったことで、こういった祇園祭ならではの風情を、より感じられるようになったなあという印象です。

 

 

 

小さな襟の物語

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可愛らしい葉や実の模様が手刺繍によって施されたアンティークの襟。
下のレースは、ひと針ひと針、手で縫い付けられています。

細やかで丁寧で、そして繊細な手仕事が生み出す、独特の存在感…。
さらにそれが”使われる”ということのなかで醸成されていく雰囲気が加わって、それは単なる”もの”であることを超えて、それを見る者、手にとった者に、ある情感を、心地よさをもたらすものに。

その心地よさは、この小さな襟から、作り手の想いやそれを使っていた人の想い、そしてそれを大切に取っておいた人の想いというものが、ひしひしと伝わってくることによってもたらされるもの…のような気がします。

 

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無農薬の…

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いただいた無農薬栽培のにんじん。
生きたにんじんの匂いがする!
農家の方から直接買ったものだそう。

そうそうにんじんってこんな匂いだった、と思った。
そのままぱくりと齧り付きたくなる、この匂い。

 

匂いだけではない。
どれ一つとして同じ形はない、それぞれに個性的なにんじんたち。

スーパーに並ぶにんじんには、こんな匂いはなく、
しかも、どれも同じようなまっすぐの形…。

 
 

身体に入れるものは、
できるだけ畑の匂いのするもの、土の匂いのするものがいい。

 
 
 

冬至を過ぎ…

昨日22日は冬至。
夜、いただいた柚子をお風呂に浮かべて柚子湯に。
柚子の香りに、心身ともにすっかりほぐされました。
古くからの言い伝えでは、この柚子の香りが魔除けの役割を果たすのだそうです。

そして……
冬至と言えば、かぼちゃやこんにゃく、小豆粥を食べるとよいなどと言われますが、京都では冬至に「ん」の字が二つ付くものを七つ食べるとよいと伝わるそうです。
「ん」の字の二つ付くものとは、
「なんきん(かぼちゃ)、にんじん、れんこん、ぎんなん、きんかん、かんてん、うんどん(うどん)」。
運、鈍、根にあやかって幸福になれるのだとか。

冬至を過ぎてここから日脚は伸びていきますが、実際、寒さは厳しくなり、本格的な冬はこれから…です。

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