秋冬もののバッグにと、アンティークレースや布を仕入れ、
日々、制作しています。
今回は、やや大きめの個性的なアンティークレースや、
手に入りにくいイギリス製の上質な生地も何点か仕入れてみました。
うっとりするほど素敵な素材であるからこそ、しばらく寝かせて…!
秋冬は、リネンやさらりとしたコットンだけでなく
ウールや別珍、コーデュロイなど、風合いや雰囲気の異なる布を使えるので、
これからの制作も楽しみです。
春夏は、アンティークレースを使ったものを数多くは制作できませんでしたが、
秋冬は、シンプルでシックなものから上品で繊細なもの、
カジュアルなものからちょっとしたお出かけバッグまで
いろいろな雰囲気のバッグを、アンティークレースを生かして作れたら…と思っています。
2011 Autumn/Winter として初回にshopに並べようと思っているバッグのデザインも
少しずつ固まってきて、今日は一日バッグの全体的な形を仕上げる作業と、
レースをつけたり、リボンをつけたり、の手縫いの作業を…。
一点一点じっくりと制作中です。
今日もとっても暑かったけれど、そのぶん夜聞こえてくる虫の音はまた格別♪
残暑を楽しみながら、制作に励みたいと思います…*
「制作のこと」カテゴリーアーカイブ
最後の手縫い
バッグ作りのプロセスのなかで最も好きな瞬間は、
もしかすると最後の手縫いのときかもしれない。
複数の生地を組み合わせながら、バッグのアイデアを練るのも、
水通しした生地にアイロンをあて、型を切り出すのも、
全体の大きな形を作っていったり、際を縫いあげてぴしと仕上げたり…というように
ミシンを使ってぎりぎりの感覚で縫っていくのも、
それぞれにとても好きなのだけれど、
手縫いは手縫いで、独特の魅力がある。
ミシンよりはゆったりとしたペースで、手で直接縫うという意味でより身体的な作業で、
たんたんと、特に何を考えるわけでもなくひと針ひと針進めていくのには、
どこか瞑想的な感じもある。
出来上がりの一歩手前ということもあって、
これで一つの形になる、という喜びや、
どんな人が使ってくれるのだろう…というような想いがあり、
そしてまた、純粋に生地の質感や風合いを味わったり、
バッグが実際に使われている風景を想像したりして、楽しんでいる。
よく考えると、このバッグたちは、わたしの手を離れてから、
いろいろな人のもとで生き始めるのだな、と思う。
もしかすると、その人たちの生活の中に入って初めて出てくる「表情」というのも、
それぞれのバッグにあるかもしれない。
バッグを実際に使ってくれる人がいて、実際に使われて、
そしてそのことのなかで、そのバッグが一番魅力的であるような、
そんなバッグを作りたい。
最後の手縫いをしながら、
ぼんやりと、
いろいろのことを想う時間。
夏の空と白いアンティークレースのバッグ
今日の京都は久しぶりに太陽が顔を出して・・・。
梅雨の間の貴重な晴れ間。
雨だったり曇りの日が続いたりして、ずっと洗いをかけて干されるのを待っていたリネンも、今日はベランダで風をいっぱいに受けてとても気持ちよさそうでした。
バッグの制作は、これまでに買っておいた手元にある布をいろいろに組み合わせ、バッグのイメージを膨らませることから始まりますが、おおよそのイメージがかたまるとその次にする作業が、布を洗いにかけ、そしてそれにアイロンをかけて地直しすること・・・です。たんたんとした作業ですが、このときが一番、一枚一枚の布としっかり向き合い、布の声に耳を傾けることのできる時間であるように思います。
今日は新作のバッグを一点、shopにupしました。
とても素敵なフランスのアンティークレースに触発されて制作したバッグです。
優しい雰囲気の白いアンティークレースに、落ち着いたきれいなブルーの花柄のコットン。
とても爽やかに仕上がっています。
ぜひご覧になってくださいね。
想い
ホームページの “style” をアップしました。
linen、cotton、antique lace、combination という4つの角度から、
shiroi mokuren の想いを綴っています。
もしよろしければ、ご覧くださいませ。
ホームページは こちら です。
制作の時間
最近、ようやく気温も上がってきて太陽の出る日も多く、
時間のあるときには、布を水通しして、外に干して、
アイロンを当てて地直しして・・・
といった作業をしています。
アンティークレースも
少しずつ新しいものを仕入れています。
汚れや傷みのあるものは、丁寧に洗ったり、手入れをしたり。
そういう作業をするなかでいくつかの布やレースを眺めては、
どんなバッグを作ろうかな…と思案します。
ぽんぽんと浮かぶ時はほんとうに楽しく、
一気にある程度のところまで作業を進めてしまうこともありますが、
逆に、なかなかアイデアの浮かばず、
うーんんん・・・とうなってしまうことも。
そんなとき、頭のなかのどこかでは
たぶんずっと気にはしているのだけれど、
それに集中するのではなく、
しばらく違うことをやったりして離れてみることにします。
ふとしたときにまた、ぽんと浮かんでくるまで。
バッグになるというのは、一つの「結果」だけれど、
それまでには、いろいろなイマジネーションが交錯しながら、
それぞれの素材たちが熟していくような、
そんな時間があります。