出会ったもの・こと」カテゴリーアーカイブ

秋の東大寺

11月3日
普段は入ることのできない正倉院の敷地内に、3日間限定で入れると聞いて、東大寺へ。

秋の日差しの中、気持ちよさそうな鹿たち。

少しずつ紅葉も始まっていました。

 

いよいよ、正倉院の敷地の中へ。

こんなに間近に見られるなんて…
校倉造りの、木が組まれている様子や、全体の大きさが、体感的によくわかりました。

見ている途中に雨が降ったりもしたけれど、出てくると雨上がりの日差し。

上の写真の左の木は、おかっぱ桜と呼ばれています。
鹿が食べるために、自然におかっぱ型にカットされたようになっている桜。
よく見ると、その辺り一帯の木の下のラインが、鹿の食べられる高さに全部そろっていました。

 

 

 

曽爾高原〜宇陀・森野旧薬園へ

10月3日
宇陀郡曽爾村にある曽爾高原と、宇陀市大宇陀にある森野旧薬園へ。

曽爾高原はすすきで有名な高原。
5年前にも一度訪れたことがあったのですが、母が一度行ってみたいということで、今回は父母と一緒に。

この日は午後から雨の予報。
曇り空で涼しく、人も少なく、切り立った断崖絶壁の多く見られるこの場所独特の地形と、そこからの風景を、存分に楽しめました。

馬の背のように見えるこの山の向こう側は三重県で、奈良と三重の県境になっています。

かつて、曽爾高原のすすきは、村の民家の屋根の材料にも使われたそう。
現在は、春に山焼きを行い、すすき以外の植物の生育を抑える形で、このすすきの草原の景観を保護しているのだそうです。

 

午後からは、大宇陀にある森野旧薬園へ。

森野家は、代々吉野葛の製造に携わる家でしたが、第11代の森野通貞(藤助)(1690-1767)は、薬草木を愛好し、屋敷内にこれを栽培。
そのことが幕府にも聞こえ、幕府採薬使とともに近畿北陸の薬草を採取したり、幕府より中国産の薬草を下付されたりし、それらを植え付けたことから1729年に当時唯一の私園として、森野薬園が開設されたそうです。
現在も、江戸時代の面影を残す希少な薬園ということで史跡に指定されています。

中に入ると、吉野葛製造の際に使われる旧桶がありました。(現在は別のタンクで製造されているそうです。)

葛の根。

奥の階段から旧薬園へ。

階段を上がっていきます。

階段から見る宇陀の街。

うちの庭にもあるゼニアオイやワレモコウにも薬効があるとは、初めて知りました。

幕府下付6種類の薬草木。

幕府下付のサンシュユ。

展示室には、植物学者の牧野富太郎さんが訪れたという記録も。

森野旧薬園は、これまで映像で見てその存在を知っていたのですが、今回初めて訪れ、その土地の空気や風を感じることができ、感激でした。
山野草にはほとんど薬効があるのかと思うほど、うちの庭にも育つ植物が薬草として植えられていて、とても興味深く、感じることがたくさん…。

帰りに寄った道の駅では、なんと大和当帰の苗が。
あまりにうれしく、一苗購入し、帰宅後にさっそく植え付けました。

とてもうれしい出会いに恵まれた、よい一日でした。
ありがとうございました。

 

 

 

雨上がりの散歩

今日は、朝から雨。
ここ数年は、ほんとうにバケツをひっくり返したようなどしゃ降りも多いので油断はできないのだけれど、それでもずっと雨が降らず、真夏のような天気が続いていたので、雨が降ると植物たちはみんなうれしそう…に見えます。

雨が降って、少し落ち着いた感じが出て、わたし自身もほっと一息…

 

お昼にいったん雨が上がって、雨と雨の隙間を縫うように、お散歩。

雨上がり、虫も鳥たちも気持ちよさそうに飛んでいる。
歩いていても心地よく、満たされた気持ちに…

なんでもない日だけれど、よい一日でした。

 

 

 

ベリーを摘んで

先日、かりんの花が咲いているのを初めて見ました。

こんなに可憐なピンクのお花が咲くのですね。
芽吹いた緑の葉とピンクのお花があまりにきれいで、しばし見入ってしまいました。

 

暖かかったり、寒かったり…ですが、お天気のよい日は初夏のような陽気。
ベリーを摘む女の子のイメージでお人形を作りました。

右の子はベリー柄のワンピースに青いリボン。

お袖にもギャザーをたっぷり入れました。

刺繍入りのエプロンには小さなパッチと裾に刺繍を。

ドロワースは麻混生地で。

左の子はダークブラウンの髪の毛にピンクのリボン。ボタンはマザーオブパールのアンティークボタン。

ベリー柄のワンピースにお花とリボンのモチーフのエプロン。
スカートの裾にはカットワークレースをあしらっています。

同じように作っていても、微妙にお顔が異なり、でき上がってみると、それぞれになんとなく個性を感じられるのが楽しい…

爽やかな雰囲気の女の子たちに仕上がりました。

 

 

 

立冬

暦のうえでは冬になりました。
今日はとくに朝晩が冷えて、今季初めてこたつを入れて、ちくちくしております。

最近、朝、いつも決まった場所から、なんとも麗しい、夢見心地な声で鳴く鳥がいて、なんだろう…と思ってみてみると、イソヒヨドリ(メス)でした。

今は誰も住んでおられない裏のお家の庇に止まっています。
昨日も同じ時間、同じ場所に。

2階の部屋の窓を開けると、ちょうどこの子が止まっているのと同じくらいの高さ。
窓を開けた途端に飛び立ってしまう鳥も多いのだけれど、この子は平気な顔してずっとそのままいるので、じっくり観察でき、ちょっぴりうれしい朝のひとときでした。

 

さて、最近つくったお人形のご紹介です。
今回の子たちのお洋服は、落ち着いた色の先染め生地で作ってみました。

なんとなく、赤毛のアンとマリラ風な感じに仕上がりました。

果物モチーフのエプロン。

ペチコートは刺繍のレース生地。

アンのエプロンはブラウン系のパッチワークで。

ペチコートと裾のレースは紅茶染めしました。

先染め生地は、風合いよく、ぬくもりが感じられて、これからの季節にぴったり。
存在感のあるお人形に仕上がりました。