月別アーカイブ: 2012年2月

アンティークレースのバッグたち

今回は、アンティークレースをあしらったバッグを3点ご用意しました。
一つはショルダータイプのもの…。
表地にはこっくりとした上品なパープルのリネンを、
裏地には花柄のコットンリネンを用いました。
大きすぎず、小さすぎない、使い勝手のよいサイズのショルダーです。
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サイドには、アンティークのレースをリボンにして結びました。
まるで蝶がとまっているかのような雰囲気…です。
紐部分は、本革。
これまでのリネンのショルダーバッグに使っていた革よりもほんの少し幅があり、
しなやかで、また防水加工がされているものです。
色落ちしにくく、屈曲にも強いタイプの革です。
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左が、こちらのパープルリネンのバッグに用いたダークブラウンの本革です。
(右はブラックの本革。)
そして、もう一タイプは、イタリアリネンのくったりバッグ。
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このリネンと同じリネンを用いています。
厚地ですが、ごわごわする感じはなくしなやかで、
とてもよい雰囲気のリネンです。
アンティークレース・モチーフの組み合わせと、内布との取り合わせによって、
それぞれに違った趣のあるバッグとなりました。
アンティーク素材の纏う温かみのある雰囲気と、
リネンのくったり感をお楽しみいただければ幸いです…*
ご来店、心よりお待ちしております。

レザーづかいのバッグたち

今回は、レザーを用いたバッグも2点ご用意しました。
一つは、レザーづかいのキルティングショルダー。
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コサージュには、ブローチピンを縫い付けており、ピンでとめています。
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斜めがけの紐も本革。とてもしなやかな革です。
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ふたの付け根の部分にもアンティークのレースを…。
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必要なものをささっとしまってお出かけするのにぴったりのサイズのショルダー。
ふんわりとした生成り色のアンティークレースとモチーフで作ったコサージュをつけ、
春のお出かけにぴったりの雰囲気のバッグです。
そして…
二つ目は、レザーづかいのラウンドバッグ。
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こちらも、サイドにリボンを通し、きゅっと結ぶデザインになっています。
底部分がレザーなので丈夫で、また、ふんわりとゆとりのあるサイズですので、
たっぷりと収納できます。
こちらは、アンティークゴールドのチャームをつけました。
いろいろなものを連れてのおでかけのおともにぜひどうぞ…♪
shop はこちらです。

手縫いの日々

今月末〜3月初め頃には shop に新しいバッグを並べられれば…と思って、
今、仕上げの作業にかかっています。
ここ数日はずっと手縫いの作業を…。
レースを縫い付けたり、最後の仕上げをしたり。
縫っては休憩し、縫ってはこっちのほうがいいかな…とふと思ってそうやってみたり、
縫って縫って縫って…ようやく形になってきました。
今回も数点、ご用意させていただく予定です。
完成が近づいてくると、不思議なもので、この次に作りたいな〜と思うバッグが
作業の合間にぽっと頭のなかに浮かんできたり。
少しずつ木々のつぼみも膨らんできて、
今日は日差しもあたたか。
春を感じられるようなバッグをお届けできればいいなと思っています。
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最近の楽しみ…

それは、電車での移動中に、あるいは一日の終わりに
伊藤計劃さんの著作、『ハーモニー』を読むこと。
今からおよそ半世紀後の世界を描いているSF小説だけれど、
SFと聞いて一般的に想像するような、現実とかけ離れた世界を描いているというよりは、
そこに描かれていることは、すでにある形で現代の社会が内包していること。
それを凝縮させたような形で(あるいは、突出させたような形で)描いている。
たんたんと、テンポよく話は展開し、
読んだ後は、まるで一編の映画を見ていたかのように、
小説の中の世界が、主人公の動きが、色鮮やかに浮かんでくる。
主題は、人間というものに、そしてわたしたちの世界のあり方に深く切り込む、
とても重要で難しい問題を取り扱っているのに、
軽やかで心地よいリズムの文体が、ページをめくる手を止めさせない。
SFなのだけれど、SFという枠組みには決して収まっていない。
久しぶりに、時間を忘れて没頭し、
ちょっとした空き時間があればすかさず手に取ってしまう本に、出会った…。

雪の夜

しんしんと雪が降り、
わずかな時間で、まるで北の雪国であるかのように様変わり。
もうこの冬は雪の積もる街を見られないかと思ったけれど、
思わぬときに思わぬ形での、雪景色。
乗ってきた自転車を押しながら、まだだれも歩いていない雪道を、
雪のやわらかな感触と、それを踏みしめて歩く感触を味わいながら、歩いて帰る。
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