出会ったもの・こと」カテゴリーアーカイブ

みたらい渓谷を歩く

時間が前後しますが…
9月9日-10日

ちょうど一年前の9月から、だいたい2ヶ月に一度、水を汲みに行っている洞川温泉。(過去の記事はこちら(2023年9月2024年4月))
いつもは日帰りで行くのですが、今回はみたらい渓谷を歩きたいなと思い、一泊で行ってきました。

いったん車で洞川温泉まで行き、宿に駐車。そこからバスに乗って再び山を下り、天川川合まで。
ここから、洞川温泉まで戻るような形で歩きました。

バス停から少し車道を行き、途中からみたらい遊歩道に入ります。

こんなに大きな桂の木を見たり…

こんな道を通ったりして…

1時間ちょっとで、哀伝橋近くの、みたらい休憩所まで来ました。(下に見えている建物が休憩所。)

ここでひと休み。地元の方がいらっしゃって、ごろごろサイダーをいただきました。

 

ここから後半。
哀伝橋を渡って、滝や大きな岩を見ながら急なのぼり道をひたすら上がります。

休憩所から1時間ほどで、観音峰登山口に出ました。

そこから洞川温泉までは、比較的平坦な道。山上川沿いに1時間ほどてくてくと。

 

最後、洞川温泉センターの手前まできたところに、大聖大権現社。

赤い鳥居の奥に、小さな祠。
その横には、大きな大きなトチの木がありました。

トチの木、初めてみました。

木肌の模様がすごい…..老樹になると樹皮が剥がれ落ちて、こんな模様が現れるのだそうです。

トチの実もたくさん落ちていました。

トチの実はでんぷん質が豊富で、天日乾燥させると10年以上保存できることから、飢饉の際の貴重な食糧でもあり、なんと、縄文時代から食用にされていたのだそうです。

花は5-6月に咲くようで、またその頃に来ることがあれば、見にきたいな。
トチの木のハチミツを見かけたので、買って帰りました。

 

旅で出会ったすべてのものに感謝。
ありがとうございました。

 

 

 

十七夜盆踊り

9月17日

旧暦8月17日は「十七夜」と呼ばれ、毎年9月17日に、東大寺二月堂で万燈明、万灯籠がともされ、観音さまへの法要が行われます。
今年は、ちょうど中秋の名月。

お堂の下では、十七夜盆踊りが開催されていました。
関西圏で一番最後の盆踊りで、踊り納めとも言われるそうです。

二月堂にお参りしてから、せっかくなので、輪の中へ。
河内音頭と江州音頭を踊りました。

盆踊り好きの方が集まっていると見え、ものすごい熱気。
この空気感の中で、盆踊りの音頭に浸って踊るのは、ただただ楽しく、とてもしあわせなひとときでした。

 

 

 

およく

8月9日

功徳日に、東大寺二月堂に参拝に行きました。

この日は一年の中でも特別な観音様の縁日で、この日にお参りすると、四万六千日お参りした功徳があるのだそうです。
功徳に浴するという意味で「功徳日(およく)」と呼ばれています。

この日は、最高気温37度。午前中に行きましたが、家から自転車で行くと汗だくに…
休憩所で、そうめんと冷やしぜんざいをいただいて、ほんとうに、生き返る心地でした。

万燈明料をお納めして福引も。

 

二月堂には、大小二体の十一面観音菩薩さま(二月堂のご本尊が大観音、修二会期間中のご本尊が小観音)が祀られていて、絶対秘仏で目にすることはできませんが、この日はお堂の中のお写真で、二月堂のご本尊の大観音を拝見することができました。
(修二会期間中に奈良国博で開催されている「お水取り展」で、大観音、小観音の描かれた巻物を拝見することができます。)

 

普段閉じているお堂が開かれて、お参りさせていただけて、ただただそれだけで、とてもありがたい気持ちに…

一番暑い季節にお参りして、たくさんのエネルギーをいただいて帰りました。

 

 

 

春の吉野

4月1日

吉野経由で、洞川温泉へごろごろ水を汲みにいきました。

吉野周辺も、ちょうど桜が咲き始めの頃。

奈良市内から吉野まで、車で1時間少し。
金峯山寺では、本堂蔵王堂の秘仏、金剛蔵王権現3体がご開帳されていて、今回初めて拝むことができました。

山には野生の木蓮も。

こんなに大きな木蓮、初めて見ました。

民家の軒先には燕。

とってもよいお天気で、散策日和でした。

吉野から洞川温泉までは、さらに車で1時間。
吉野は歩いていると少し暑いくらいのお天気でしたが、洞川は標高が高くて少しひんやり。

昨年秋に温泉に入りにきたとき、名水ごろごろ水を飲んで、そのあまりの美味しさに感動し(その時の記事はこちら)、それ以来、2ヶ月に一度、10Lの給水ボトル10個(合計100L!)に水を汲みにくるようになりました。
毎日のお料理や炊飯、お茶を飲むときに使わせていただいています。

水汲み場は、蛇口から水が出るように整備されていて、駐車スペースもあり、駐車料金を払って、お水をいただくことができるようになっています。
いつ行っても、みなさんたくさん汲んでおられます。

写真(上、下ともに)は、前回、2月半ばに行った時のもの。
この日、奈良市内では15度近くまで上がる暖かな日だったので、チャンスだと思い、スタッドレスタイヤの車で水を汲みに行ったのですが、さすがに洞川は寒くって、なんと雪が積もっておりました。

水を汲みにくるようになり、四季を通じて、大峰山麓の空気に触れられるようになり…とてもありがたい思いです。

 

 

 

山辺の道へ

3月27日

とてもよいお天気の日。約1年ぶりに、山辺の道(続き)を歩きにいきました。
(前回の山辺の道のことは、こちら

1日目は、春日大社〜白毫寺〜正暦寺〜円照寺まで(2022年)約12キロ
2日目は、円照寺〜弘仁寺〜白川ダム〜石上神宮〜天理まで(2023年4月)約12キロ
3日目は、天理〜石上神宮〜長岳寺〜柳本まで(約10.3キロ)

今回は、柳本から大神神社を経て、終点の桜井まで、約10キロを歩きました。

出発地点は、柳本駅から東に上がったところにある崇神天皇陵。ここから山裾沿いに、南へ歩きます。

すでに、住んでいる奈良市内からだいぶん南の方なので、西に見える山々がいつもと違い、とても新鮮。右の方にふたつ並んで大きく見えているのが二上山。今回は、ずっとこの二上山を右手(西)に見ながら歩くことになりました。

少し進むと、大和三山。ぽこぽこっと手前に見えている山です。左から、天香山、畝傍山、耳成山。

桧原神社(大神神社の摂社)からの二上山。

久延彦神社、狭井神社を経て、大神神社にお参り。
狭井神社には、三輪山から湧き出る神水をいただける薬井戸があり、そこでお水をいただきました。
からだに沁み渡るおいしさ…
この辺りまでくると、だいぶん疲れが出ていたのですが、あまりの美味しいお水に、足が軽くなり、生き返る心地でした。

そこから金屋の石仏、海柘榴市(つばいち)観音をお参りして、大和川へ。

大和川によって、ここから大阪、海と繋がっていて、かつて、遣隋使の小野妹子が帰国したのも、隋からの使者である裴世清一行を迎えたのもここだったそう。当時、海石榴市は物品の交換や商いをする市が立ち、たいそう賑わう場所だったようです。

(さらにそれ以前の6世紀には、百済の使者がこの地に釈迦仏の金銅像や経典を献上したとあって、それをもって日本に仏教が伝来したとされることから、「仏教伝来地」という碑も立っていました。)

最後は桜井駅まで歩き、そこから電車で奈良へ戻りました。

今回で、山辺の道、奈良市内から桜井までを4回に分けて完歩。歩くことで、その土地、その土地の雰囲気を肌で感じられ、とても心地よく、とても楽しいちいさな旅でした。

またいつか、近いうちに、三輪山登拝したいと思います。