

美術館「えき」KYOTOで開催されている “切り絵作家 アグネータ・フロックの世界展”。
散歩の途中、貼られているポスターを見て知ったときからからずっと気になっていた展覧会で、昨日見にいってきました。

展示されていたのは多くが切り絵作品。
切り取られた紙に着色して、それを、大きな紙に貼って作られた作品の数々…。
パンフレットで見ていた時は、切り絵というよりは水彩画のような感じだなあと思っていたのですが、実際に作品を目にすると、やはりそこには、切り絵ならではの表現とそれによって創りだされる世界がありました。
バラのジュース

ネコのレストラン

切り絵というと、カッターで細かく切り込みを入れて、繊細で複雑な文様や世界を切り取り、描き出す、というイメージがありましたが、彼女の作品は、切り絵自体の細やかで繊細な表現というよりは、切り絵ならではの “線” や “輪郭” を生かした表現でありながらも、全体としては “紙” 自体の持つ素朴さやぬくもりを感じさせるような、大らかな作品であるように感じます。
展覧会場で放映されていた制作動画を見て驚いたのは、切り取る際、下書きなどを一切せず、手に紙と小さなハサミを持ったかと思うと、一息にそれぞれの形を切り出していたこと。頭の中にすでに切り取られた後の形のイメージが明確にあるのだと思いますが、そのイメージのみで自由自在に様々な形を切り出していく様には目を見張るものがありました。
太陽とボール遊び


特に印象的だったのは、色づかいと植物の表現。
生き物自体の持つ生命力が、溢れんばかりに描かれています。




他にこんな面白い作品もありました。
永遠の結び目

そして、万葉集の歌を題材した作品も。

その他、スウェーデンの民間伝承に登場する幻の馬、ストリームホースの作品や、タペストリーなどの染織作品も展示されていました。

アグネータ・フロックの世界展は、今月27日までです。
先日の新作UPの際には、たくさんの方にお越しいただき、本当にどうもありがとうございました。
ご縁をいただいたお客さまの元へ、それぞれのバッグをお届けできることをとても嬉しく思います。
ありがとうございます。
また少しずつ制作していきたいと思っています。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
***
先日、大分の知人から、たくさんの柚子をいただきました。

木からもぎとってきたばかりのような、愛嬌のある形の柚子たち。
お風呂に入れたり、お料理に使ったり…
柚子の香りが日々の暮らしに加わることで、しあわせな気分に。
気がつけば…もう8月も終わり。
朝起きると、なんだか、しん、としていて、
静かだなあ……と思い、なぜだろうと考えて、
蝉の鳴き声がしないからだと気付きました。
聞こえるのはわずか数匹の鳴くつくつくぼうしの声。
夏の終わりはどこか寂しい感じもします。
この夏は、和歌山に住む祖母の家に行き、米寿のお祝いをしたり、
例年通り、お盆に法事で夫の実家へ行き、
みんなで晩ご飯を食べた後にちびっこたちと花火をしたり、
送り火を見たり、
琵琶湖に行ったり、
高校時代の友人と10年以上ぶりに再会したりしました。
私のかつてお世話になったある方が、
今年の3月に亡くなったことを知ったのも、この夏でした。
毎年同じようでも、いろいろのことが少しずつ変わっていきます…
日差しには夏の名残はあるものの、吹く風は秋の風。
季節の移り変わりを身体いっぱいに感じながら、
秋冬ものを作っていけたらいいなあと思います。