硬すぎるでもなく
やわらかすぎるのでもなく
素材の質感が生き
ほどよい厚みと
ほどよいしなやかさを兼ね備えたバッグを作りたくて
試行錯誤しています
“ほどよい” というのがむずかしい
写真は、お気に入りの木製の小箱。
手描きの絵と、なんとも言えない丸みを帯びたフォルムが気に入っています。
「制作のこと」カテゴリーアーカイブ
跡をたどるように
おやゆび
shiroi mokuren — femme
届いたもの
見つけられたままの状態でそのまま家にやってきたアンティークレースたち。
毎度のことながら、ここから一つずつ取り出しては眺め、
どんなふうに使おうかとイメージを膨らませながら、
色や雰囲気、手入れの必要なもの、そのまま使えるもの、
小物に使うもの、バッグに使うもの…に分けていく作業は、
本当にわくわくする。
至福のひととき…!
今回はレースだけでなく、ファブリックも何点か仕入れを。
そのなかの一つ。
たぶんお洋服の襟として使われていたもの。
小さなドット模様が丁寧に手刺繍されています。
時代を経て美しい飴色に変化したアンティークリネン。
なんとも言えないくったりとした表情には、
妖艶なまでの雰囲気が…!
そして、こちら。
アンティークではなく、ヴィンテージもののようだけれど、
上品な華やかさがあって、素敵なチュールレースです。
こういうのを使っていつかパーティーバッグのようなものも作ってみたい…。
そして、レースで作られたリボンや、
しわしわになってしまっているけれど、
広げるととても素敵な花模様の刺繍の入ったレース。
その他にも、いったい何年このまま眠っていたのだろう…と思わせるような
台紙に巻き付けられた状態のデッドストックのレースや
リネンの糸で編まれた古びたレースも…。
そこにはまるで時間がぎゅっと封じ込められているみたい。
それらをいったん台紙からはずして、巻き直していると、
長年の眠りから目覚めたように…見える。
今回は短めのレースもいくつかあったので、
しばらく作っていなかった小物も、また制作したいと思っています。