これまでに少しずつ集めてきた、アンティークのホームスパンリネン。
ホームスパン(home spun)とは、手紡ぎ、手織りの布のこと。
麻の栽培から糸紡ぎ、織りまでのすべての行程が家庭(農家)で行われ、
丁寧な手仕事によって作られたものです。
手で紡がれた糸は太さが均一ではなく、
そのような糸で織り上げられた布だから、その表面もぽこぽことしていて。
まるで布が生きて呼吸しているような、そんな感じがします。
これらのリネンは、日常着や袋物、カバー類、シーツなどとして
“日々の暮らし” のなかで使われてきたもの。
毎日使われたものだからこそ醸し出される、独特のあたたかみと味わい深さ…
そして、気取らない、素朴な雰囲気が、何にも替えがたい魅力のひとつ。
そして…
ホームスパンリネンは、そのテクスチャももちろんそうなのですが、
シンプルな白、生成り色が、本当に美しい…。
中には、その美しい白、生成り色に、
使っていた人のイニシャルが刺繍されたものも…。
洗濯場で他の人のものと間違えないように刺繍されたのだそうです。
洗濯場で間違えないように…ということを超えて、
より装飾的なデザインのものも。
*
仕入れているのは、主にドイツ、ハンガリー、フランスなどのホームスパンリネン。
ひとくちに “ホームスパンリネン” と言っても、
色や厚みも違えば、もちろん手触りも表情も、ひとつひとつ異なります。
こういう意味で、ホームスパンリネンとの出会いも本当に “ご縁”。
次回のonline shop への新作UP時には、
ホームスパンリネンを用いて制作したバッグもご紹介する予定です。
「制作のこと」カテゴリーアーカイブ
ひとつひとつ…
ちくちくと
春に向けて…
先日の商品UPの際にはたくさんの方にご来店いただき、
どうもありがとうございました。
また、お買い上げいただいたお客さま、
本当にどうもありがとうございました。
久しぶりの online shop へのUPでしたが、
皆さまにご来店いただき、作品を見ていただけることは、
やはりわたしにとって大きな喜びです。
今回は少し遅めの冬物のUPとなってしまいましたが、
この秋冬、まったく online shop に商品を並べることができずにいたので、
わずか数点でしたがご紹介することができ、
そして、ご覧いただくことができたことを嬉しく思っています。
ありがとうございます。
これからは春夏に向けて制作していきたいと思っています。
量産品にはないような、味わい、魅力、そしてこだわりのある
バッグ、雑貨を作っていければいいな…。
わたしのバッグ作りの原点とも言える、
黒いベルベットにアンティークドイリーのミニバッグ
黒、black、 noir…
アンティークレースを、そして女性を、
最も美しく見せてくれる色…