…ブックカバー。
男性用ということでリクエストをいただき、
受注制作で作らせていただきました。

ブックカバーは、大切な本を守り、そして
読書の時間を、より心地よく、豊かにしてくれる。
…サシェ。

匂いって不思議。
いい匂いは、心を柔らかくしてくれる。
この子たちが、日々の暮らしに、
少しばかり、いつもと違った色合いを添えることができるならば
嬉しいです。
月別アーカイブ: 2012年3月
もう一つの季節が
先週末から今週の初めにかけて
ずっと降り続いた長い雨が上がって、
春の匂いと空気で満ち満ちているここ数日。
まるで雨が、冬の空気まで一緒にどこかに連れて行ってしまったみたい。
久しぶりの、身体を包み込こむようなあたたかな空気がなんとも心地よく、
マフラーも手袋も取って、
歩く足取りも軽やかに。
4月からの新しい生活に向けて、
京都を去って行く友人との別れがあり、
そして新しく引っ越ししてこられた方との出会いがあり…。
一つの季節が終わって、
またもう一つの季節が始まります。

ドイツから海を越えてやってきた、
ジャーマンファブリックやホームスパンのリネンたち。
時代を経たものの身にまとう空気と柔らかな肌触り、
そしてどこか懐かしい匂い…。
けいちつ
先日、とある小さな中華料理やさんに行ったとき、入り口近くで、
「冬眠中」と書かれたダンボール箱を見かけました。
???
いったい何が冬眠しているんだろう?と思って、
勘定を済ませ、店を出るときにダンボール箱の隙間からちょっとのぞいてみると、
どうやら中には水槽があるみたい。
ダンボール箱の隙間はとても小さなもので、
当然のことながら箱にすっかり覆われて中は真っ暗だったので、
水槽の中に何がいるのかまではわかりませんでした。
今日は、家のすぐ近くにあるお寺の
梅の花が咲き始めているのを見かけました。
毎年、通りがかりにふわりとよい香りを届けてくれる梅の花。
あ〜、もうそんな季節か…と思って調べてみると
暦の上では、3月6日頃は「啓蟄」なのだそうです。
冬眠していた虫たちや動物たちが、冬ごもり(蟄)からひらかれる季節。
そういえば、中華料理やさんの「あの子」も
もうそろそろ目を覚ますときが近づいているのを
どこかで感じとっているのかしらと思って、
ふと、このことを思い出したのでした。
次に行ったときには、きっと会える…
かな。

